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・ボルボは、フリート試験車を提供し、市場で入手可能な代替燃料の試験導入を行う。

・ボルボは、導入規模が小さい間、代替燃料への財務的な支援を受けるが、長期的には、いかなる代替燃料またはエネルギー源に対する補助金は拠出されないであろうとみている。

 

結論

・ガソリンならびに軽油は、改質によるさらなる改善が可能である。

・すべての問題を解決する「魔法の燃料」はない。

・様々な燃料の比較を行うべきである。

・天然ガス、バイオガス、DMEといった代替燃料は有望である。

・大気汚染の深刻な都市部では、大気浄化策として、CNG(またはLNG)自動車の導入が有効である。

・ボルボは、CNG、アルコール、電気ハイブリッドを含めた様々な代替燃料に関する自動車のコンセプトを導入している。

 

(2) レポーターのまとめ

セッション3のレポーターであるMr. Tommy Massonが最終セッションで行ったまとめを紹介した。

 

?@ ステークホルダーの関与可能性、積極性

・自動車メーカーは、フリート試験用の自動車を提供し、市場への試験導入を行う用意があるが、経済的に健全な市場ができるまでは、大規模な生産は行わない。

・自動車メーカーはバイオ燃料自動車のライン生産が可能で、リードタイムは、バイオガス自動車が1〜2年、エタノールとメタノール自動車が2〜3年である。

・燃料生産業者は、燃料の供給は行えるが、実際の販売には補助金が必要である。

・ユーザーは、新車の試験に関心を持っているが、経済的な妥当性が得られるまでは、大規模な試験や導入は行わない。

 

?A ステークホルダーの要望

・規制や税制上の規定:導入の際の補助金(ただし長期ではない)

・各部門(農業、エネルギー、運輸、環境、通商)における長期にわたる政策の一貫性

・「鶏が先か卵が先か」式の問題の解決:燃料供給と自動車の普及

 

?B ステークホルダー間の協力の必要性

・国際的な協調と代替燃料の基準化が必要である。

・燃料業界、自動車業界、農業の間のパートナーシップは重要である。

・国際的にユーザーが協力して自動車メーカーに需要を示すこと。

 

 

 

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