?C 結論
・将来的に燃料は多様化する。
・将来の燃料業界の特徴として、様々な燃料の生産が行われる。
・石油の代替となる燃料が、経済的に完全に妥当なレベルになるまでには、環境面の費用やマクロ経済的な外部要因(エネルギー供給の確保、貿易収支、雇用)を、燃料価格に内在化する必要がある。
4.3 まとめ
以下に主な結論をまとめて紹介する。
全てのステークホルダーに共通する事項は、次の通りである。
・持続可能な開発を求めている。
・効果的な気候変動への対応を必要としている。
・化石燃料への依存度を低下させる必要がある。
・市場シェアの高い燃料のほかに、様々な燃料が残りの市場シェアの獲得を競い合う状況が生まれると認識している。
・バイオ燃料の大規模導入には、生産コストを引き下げる必要がある。
・バイオ燃料が市場に受け入れられるためには、環境的、マクロ経済的なコストを燃料価格に内在化することが必要である。
また、どのステークホルダーも、次のようなバイオ燃料市場の創設における重要点を強調した。
・すべてのステークホルダーが参加すべきである。
・ステークホルダー間の国際的な協力が必要である
・ステークホルダー間の協力を深めるためには、パートナーシップ/プログラム/政策が必要である。
・研究開発・デモンストレーションや政策、プログラムによって、現在あるステークホルダー間の知識の格差を埋める必要がある。
なお、会議とあわせて、バイオ燃料乗用車、バス、トラックの展示会やパネル展示が開催された。
展示車両:エタノールFFV乗用車
RME(なたね油メテルエステル)乗用車(写真7参照)
バイオガス乗用車
エタノールトラック(4トンクラス)
バイオガストランク(12トンクラス)(写真8参照)
* 本文中に示した図表は、会議の際に配布された資料より引用したものである。