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(1) 発表内容

?@ BTL(Bilspedition Transport & Logistics)

エタノールを含め、様々な燃料を用いた自動車について、多数の実地走行試験を行っている。これは、現実の輸送体系における新技術の効果についての経験を蓄積することを目的としている。

結論は次の通りである。

・トラック業界は、エタノールを燃料として利用する用意がある

・トラックメーカーは、商業化できる製品を有している。

・政治家は必要とされる規模等についての決定は行っていない。

・エタノールの供給や価格制度については、確定していない。

 

?A LRF(スウェーデン農業者連盟:Federation of Swedish Farmers)

エタノールなどのバイオ燃料の大規模導入、バイオガスの地域的な利用、RMEの一部利用に関心を示している。現在、産業用のエタノールプラント向けの設計研究が行われている。

リスクや変動要因は

1)小麦価格 2)市場の受容度 3)技術的なリスク 4)政治的なリスク(税金政策、農業政策、通商政策)

である。農業部門は、バイオ燃料の普及のために政府に以下のことを期待している。

・安定した税制。バイオ燃料に対しては無税

・農業政策ならびに通商政策の支援

・研究開発・デモンストレーションに対する財政面の補助

・公用車でバイオ燃料を利用すること

 

?B オーストリアバイオ燃料協会

バイオディーゼルに関する欧州の市場や、将来の見通しについての現況のまとめを提示した。高い品質を確保するためには、バイオディーゼルの基準作りも重要である、と指摘した。バイオディーゼル・エンジンの性能やバイオディーゼルの環境的なメリットなども重要である。

 

?C UNICA

ブラジルでは、サトウキビのあらゆる部分を活用することが考えられている。一部のシナリオでは、2015年には、エタノールとガソリンの価格がほぼ同じ水準になると見込まれている。

 

?D ストックホルムウォータ

スウェーデンにおいては、最高50万台のバイオガス自動車が普及する可能性がある。ストックホルムで生産されたバイオガスを、市外の充填所に輸送す

 

 

 

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