このネットワークには60以上の都市が参加している(図4-2-11)。含酸素燃料の義務化は、RME(フランス語ではdiester)の利用を拡大する上で非常に良いことであると理解している。
?C ZEUS
ZEUSプログラムは図4-2-12の通りである。ZEUSの8つの都市の自動車普及台数は合計で約100万台である。このプログラムは、新技術のデモンストレーションや、ゼロエミッション・ビークル(ZEV)や低排出ガス車(LEV)の普及促進を行うものであり、最新の低公等燃料の導入や、燃料補給施設の整備が進められる。燃料としては、廃棄物から生産したエタノールや下水から生産したバイオガスといった、再生可能なエネルギーを利用した燃料が考えられる。
同プログラムは、地方自治体や地方政府などが、自動車を購入したり最適な燃料を選定する上で役に立つであろう。プログラムの目的は、製造業者と購入者との対話を実現し、情報や経験の共有である。
?D 明日の自動車
継続的に二酸化炭素などの温室効果ガスの大幅低減に寄与する最新のエネルギーシステムの開発・改良を進めるための「新しいエネルギーシステムとサービス」活動を実施している。「明日の都市」活動も実施している。
?EIEA代替燃料自動車実施協定
参加国は9カ国だが、新たに4カ国が、新規参加またはスポンサーとして参加することが見込まれている。
目標は以下の通りである。
・従来の燃料および自動車用代替燃料の技術、ならびにエネルギー危機管理、異なるアプリケーションにおける効果、環境への影響等に対して、国際的な理解を深める。
・自動車代替燃料の需要を左右する経済、環境、技術的な要因に対する理解を容易にする。
・自動車用代替燃料のためのインフラ開発に向けた法律や規制、基準、国際的な合意を容易にする。
(2) レポーターのまとめ
セッション2のレポーーターであるMr. Werner KorbitzとMr. Finn Rexonがセッションで行われた報告を紹介した。
各ネットワークは、それぞれ非常に異なる側面を持っており、技術的な問題に関与しているのは、政府のエタノールに関する連携とIEA代替燃料プログラム、ZEUSのみである。