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走行試験の状況

実際に使用している車両についての評価を調査した。

基本的には、ディーゼルと同じ使い方をしており、音はディーゼルよりうるさいが、使い勝手は問題ないとのドライバーの評判である。また、ドライバーへのエタノールに関する特別な教育はしていない。燃料の給油もドライバーが行う。いままで、メンテナンスに関するトラブルは起きていないとのことだった。しかし、Wasa交通のバス、市のエタノールトラックとも燃料ポンプ、噴射管、燃料フィルターを定期的に交換している。特に、燃料フィルターと燃料ポンプの交換をディーゼルより短いインターバルで行っている。

Wasa交通のバスには、エンジンルームに火災検知器と消火装置が設置されている。バスは1日250km走行し、1日約200リットルのエタノールを使う。バスは現在まで219000マイル走行している。

燃料(E95)は5.80SEK/Lで、熱量換算すると表3-3-2に示すように軽油より高価である。走行コストはディーゼルに比べて約60%高い。

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入手した資料 本文中の図表にある番号は、以下の資料番号に対応するものである。

1) Etanoldrivna lastbilar i tatortstrafik KFB Rapport 1996 : 9

2) Produktfakta Volvo FL7

 

 

 

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