に走行させた場合に問題が生じないかを確かめるため、引き続き運行を行いました。これには、設計の品質を確認し、路上走行時の問題を防ぐ目的があります。
Q 運転者等は特別な研修を受けていますか?
A 運転者等は、バスの運行の詳細について「特別研修」を受けます。現在、シカゴ市のPlaski車庫を利用する全てのバス運転者等が、バスおよび運行に関して研修を受けています。研修の大半は、バスの特徴やこの種類のバスに特有の様々な安全面の問題に関することです。
Q 運転者の反応はどうですか?(運転性、騒音、臭気など)
A 運転者の当初の反応は「良」です。大半のバス運転者には、ディーゼル低床バスの方が好ましいようです。これらの運転者は、数百時間のディーゼル低床バスを運行した経験があります。燃料電池(水素)バスは、燃料や安全面の特徴以外、明らかな運転上の差はありません。
Q ランニングコストの違いを教えてください?(燃料費とメンテナンス費などを分けてください)
A 燃料電池(水素)バスの営業運行によるデモンストレーションプログラムは開始されていないため、実際のデータは得られていません。営業運行の開始は98年の始めになると思います。このプログラムで、2年間にわたってデータやコストについての情報を収集します。
現在の推定では、ランニングコストは燃料電池バスの場合80セント/マイルくらいと考えています。一方、従来のディーゼルバスは、60セント/マイルです。
Q 燃費はどうですか?
A 燃料電池(水素)バスは、今までの経験から1マイル/135scf水素(0.42km/Nm3)注)(推定値)と予想されます。参考までに従来のディーゼルバスは3.5マイル/gal.(1.48km/L)程度です。
注)軽油1Lに換算すると1.41kmであり、一方ディーゼルバスの燃費は1.48km/Lとのことだったので単純に比較するとディーゼルバスより、推定燃費は悪いが、これは机上検討であり、実際に走行して比較しないとわからないとのことであった。
Q 燃料の貯蔵や充填方法について教えてください。
A シカゴ市Plasklにある車庫にメンテナンス、燃料の貯蔵および充填所が整備されている。車庫見学も受け付けています。1万5000ガロンのタンクに燃料(液体水素)が貯蔵されています。水素は、タンクローリーで輸送され、液体として貯蔵されます。3台の燃料電池バスが3週間使える量です。バスヘの充填の際に液体水素が気化、3600psi(約253気圧)に圧縮されて燃料電池バスに送り込まれます。