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第3章 訪問先及び調査結果

 

3.1 米国

3.1.1 国立再生エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory)

(1) 訪問日時及び応対者

訪問日時:1997年3月28日

応対者 :Ms. Barbara Goodman 輸送技術システムセンター ディレクター

Mr. Brent Bailey   代替燃料利用プログラム 技術マネージャ

 

(2) 国立再生エネルギー研究所(NREL)概要

所在地:1617 Cole Boulevard, Golden Colorado

太陽エネルギーの研究・開発のため、政府の出資により、当初はソーラー・エナジー・リサーチ・インスティチュートとして1977年7月に業務を開始。米国エネルギー省付属機関として、1991年9月16日に国立の研究機関となる。

公的および民間向けの研究の実施・管理を専門とする非営利の研究機関ミッドウェスト・リサーチ・インスティチュート(MRI)(ミズーリ州カンザス市)が運営を行っている。

再生可能なエネルギー技術を開発し、エネルギー効率を改善し、関連科学を発展させ商業化を推進することによって、将来の持続可能なエネルギー開発に向けて先駆的役割を果たしている。

NRELは、先端の科学的知見を保有しかつ適正技術基盤を確立しており、民間部門は多数の技術の中から十分な情報をもとに選択を行うことができる。NRELの主な役割は、再生可能なエネルギーおよびエネルギー効率の良い技術の民間部門への移転を促進することである。

NRELで実施されているプログラムの対象は、次のような分野である。基本的なエネルギー研究、光電池、風力エネルギー、先端の自動車技術、バイオ燃料、バイオマス電力、燃料の利用、太陽熱関連の技術、技術の確立、太陽熱電力、地方自治体の固形廃棄物、水素、地熱エネルギー、超伝導。研究活動は、DOEのエネルギー効率と再生可能なエネルギーに関するプロジェクトを支援している。最も多額の資金を投じている分野は、風力エネルギー、バイオ燃料、先端自動車技術となっている。

年間の予算は約4500万ドルで、エンジン関係には44人が従事しており、ハイブリッド、代替燃料関係に主眼をおいている。

 

(3) 調査概要

前項で述べたように、NRELでは広範な再生可能なエネルギーに関する研究を行っているわけであるが、特に低公害・代替燃料自動車に関する部分の調査を行ったので以下に紹介する。

クライスラー、フォード、GMと共同でハイブリッド電気乗用車(HEV)の開発を

 

 

 

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