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も陰性対照に対する復帰コロニー数の比は1.5倍以下であった。

以上の結果、1回目の試験では復帰コロニー数が陰性対照の1.6〜1.8倍の試験条件も観察されたが、いずれも用量―反応関係は認められず、また、これらの増加は、2回目の試験では観察されず再現性が認められなかった。

よって、本試験条件下において、A B9は、陰性と判定した。

?AAcid Red52の試験結果

1回目および2回目の試験結果より、陰性対照の復帰コロニー数を1とした時の各濃度の復帰コロニー数の比を図7-3に示す。

1回目の試験の結果、TA1537菌株の+S9mixでは、被験液濃度0.156mg/プレートで復帰コロニー数が陰性対照の1.5倍に増加したが用量―反応関係は認められず、また、2回目の試験では同一試験条件で増加が確認されなかった。

よって、本試験条件下において、A R52は、陰性と判定した。

(4)まとめ

メタノール燃料の着色剤の候補であるAB9およびAR52を対象に、労働安全衛生法および労働安全衛生規則の規定に基づき、変異原性試験を実施した。

その結果、AB9およびAR52とも試験条件下において、変異原性が十分低く発がん性はないと判断される。

 

 

 

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