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分析試験及び変異原性試験を実施した。また、それらの結果をもとに、 1種類の着色剤を用い、実証試験として着色剤がエンジンの排出ガスに与える影響、実際の車両に着色したメタノール燃料を用いた実証走行試験を行い、燃料系、エンジン燃焼系等の部品に与える影響を確認した。結果概要を表に示す。

 

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AR52は青味桃色でありガソリン(オレンジ系)に近いこと及び価格が高いこと、AY73は自然貯蔵試験で吸光度の変化が大きかったこと、SB5はハロゲンを含んでいることから5種類の着色剤の候補のうち、AB9とAB90がメタノールの着色剤として実用性が高いと考えられる。AB90は机上調査において発がん性が不明であったこと、AB9は食品添加物でありまた(財)日本自動車研究所にて実際に変異原性試験を行った結果、問題ないという結果が出ているため、メタノール燃料への着色剤としては、調査した範囲内ではAB9が最も適していると考えられる。

 

 

 

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