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したので権威を失墜した、と思い込み犯人探しに執念を燃やす。だが、犯人と目されたヴイリーもフリッツもすべて簸いが解け、振り上げたこぶしを今度グストルとハンジの結姫問題に向けるが、スヴォボダの雄弁な弁蕎と、今まで長い間、尻にしかれていた長官の決断で、二人の結婚は許される。喜ぶグストルとハンジ。淋しく去るクロティルデ。スヴォボダは、更にこの事件で、ノイヴイルトは皇帝の夏の別荘地パートイシェルヘ転勤、テレーゼは、王室御用達を取り消され冤罪をこうむった二人に何とかお取り計らいと願う。だが、長官は「役所というものは一旦きめてしまうと、これを取り消すのは-」としぶる。ノイヴィルトは勇を鼓してテレーゼに「バートイシュルヘー緒に行ってくれるか」と言えば、テレーゼはそれに応える。二人は愛の歌M28「テレーゼのシャンソン」を歌う。

第四場 フランツ・ヨーゼフ皇帝執務室

マリカはノイヴイルトに助けられ、皇帝執務室に忍び込む(M29「マリカ・謁見の音楽」)。皇帝がそれを見つけ、あまりの可愛さに問いただせば、何と楽譜入り棒パンをこしらえた張本人。作曲者ヴィリー伍長への切ないはどの愛にうたれ、皇帝は許す。二人の微笑ましいM30「努力してみます」。

マーチ「春のパレード」は、皇帝のご来臨のもとの“春のパレード”に晴れて演奏されることになったのだ。

 

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第五場 春のプラーター練兵場

M31「ファンファーレ」。パイプオルガンでM32A「オーストリア国歌」が流れ、舞台一面、赤白赤の国旗。その真ン中に立つフランツ・ヨーゼフ皇帝。M32Bマーチ「春のパレード」の音楽と共に赤白赤の国旗が振り落されると、春の装いに身を包んだウィーンの市民が春のプラーター練兵場へ“春のパレード”を見に歌いながら客席からやって来る。ドイツ願士団軍楽隊がグストル中尉を先頭にミッターマイヤー隊長、ヴィリー伍長の指揮のもとM32Cフィナーレ「春のパレード」を演奏しながら舞台奥から威風堂々行進して来る。市民は熱狂し、「春のパレード」を高らかに歌い、舞台は爛漫の春となり、エンディングでヴィリー、マリカ、グストル、ハンジが駈け寄り抱き合えば、ノイヴィルトとテレーゼが二組に寄り、祝福するうちに-

一幕-

と、三組のカップルが幕前に残る。

 

カーテン・コール

 

軍楽隊が勇壮にM33A「春のパレード」を再び演奏すれば、並みいる人々も歌い出し、歌声は水ぬるむドナウの上に流れ、春がすみにかすむウィーンの森、カーレンベルクの丘にこだまする。

パイプオルガンが高鳴り、軍楽隊、オーケストラも加わる中、舞台も客席もすべてがとけ合ってM33B「春のパレード」を歌う。

一幕-

 

 

 

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