■ヒアリング先:永井達也(明石青年会議所1997年度理事長/永楽堂代表取締役)
池内清晃(明石青年会議所1997年度副理事長/株式会社イケウチ代表取締役副社長)
(1997年12月2日(火)10:00〜11:30 明石青年会議所 会議室にて)
■明石青年会議所(以下JC)の取り組み
・JCは単年度制であり、毎年、その時の理事長の基本方針が変わるのが通例ではあるが、外部団体とのまちづくり運動の取り組みを進めていくために以前より複数年の計画を立てる必要にせまられていた。1998年の明石海峡大橋の開通によって明石のまちも大きな影響を受けるのが必至であり、そのため、1994年より1998年までの5年間を対象とした5ヶ年計画を策定し、事業を展開するための指針を定めた。また、各年にはサブテーマを決め、最終的まちづくり運動を成功させるために各年度で我々がテーマとして取り組むべき課題を掲げた。(94年:交流(ふれあい)、95年:地域(まち)、96年:共生(ねっとわーく)、97年:次世代(ひとづくり)、98年:創造(まちづくり))
・ゼロの活動…1回目は市民がやってもらいたい。JCはその仕掛人。目的はお祭りではなくまちづくり。まちづくりを行うのは地域の人々、仕掛けた結果、地域の人が主体的に関わり、地域を考えるきっかけになればいい。
・明石のインフラを利用し、魅力あるまちづくりを行い、交流人口を増やしたい。
・当初に缶事業を担当する室別または委員会別に予算を振り分け、各委員会がその年度の理事長の基本方針に沿い、どのような事業をするべきかを協議し、事業計画(案)を理事会に上程する。上程された案件は、協議され、翌日に再度審議され、理事会の承認を得ることで初めて事業として認められる。そして事業終了後、理事会に事業報告がされ、決算が承認される。
■海に関連した活動
◇「時のウィーク」
・6/10から1週間。今年で6回目。
・昨年度より、JCの事業ではなく、明石のまちのまつりになるように、実行委員会として6団体と一緒に「時のウィーク」を創り上げるよう働きかけている。本年度は、実行委員会を幹事会として、より本質的に明石のまつりに育つように取り組んでいる。
・明石のまちづくりには、他のまちにはない「日本標準時のまち」という資産を活用することに着目。
それまでは行政として時の記念日当日に「時の通過証」の配布に留まっていたが、時の記念日にちなんだまつりを将来的には明石のまつりに育つよう、色々な人々、団体が色々な形でまつりに参画できるよう、一週間という時間の広がりを持たせたことで「時のウィーク」が誕生した。
・メイン会場は明石公園だが、その年によっては海に注目するよう、ベランダ海岸で行ったり、その他協賛施設を借りたりしてサブ会場を設営している。本年度は大蔵海岸を予定している。
・関西電力が高所作業車、ソーラーカー、興亜火災がテクノカー、淡交会の野点、乗馬クラブなど。他にJCの「時のウイーク」でのメイン事業として子供達がデザインしたオリジナル時計展なども開催。
・一昨年(1996年度)、明石市役所南側の通称「ベランダ海岸」でコンサートを行った。KissFMの移動車を出してもらった。ベランダ海岸は以後、釣り客以外に若者のデートスポットになりりつつある。
・1998年は5ヶ年計画との連動で、JCが主となってやる「時のウィーク」の最後の年とはとらえているが、その後は明石のまつりとして育つべく、他団体と一緒になってやっていく幹事会の運営へ移管できるよう、取り組んでいる。
◇「城下町シンポジウム」
・全国のJCのうち、城下町を持つ地域の83団体が集まり毎年開催している。
・来年4/17〜19、明石で実施。
・城下町という共通項を持った全国のJC83団体が、毎年主幹JCが変わりながら全国城下町シンポジウムを開催し、城下町という共通項を持ったまちづくりを勉強するが、本年度は明石での開催ということで明石海峡大橋の開通もあり、海に目を向けた分科会を開催予定。
◇JC兵庫ブロック大会・クルージング
・27団体の大会。松江海岸〜ベランダ海岸をクルージング。大会のイベントの中で一番人気。