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・「ごえん通信」(ごえん通信舎発行)

手作りのミニコミ誌。月1回6000部発行。(一応)1部5円。まち研メンバーを中心に40人ぐらいが買い取り、手渡しで配布している。1枚もので、表はまちづくりに関して知って欲しい情報&主張。裏は知って得する生活情報(魚の棚の店、催し、名所、市民参加のノウハウなど)。どちらもマイナーで知られていない情報を流す。

●市民活動に関するメディア

・「ミニコミあかし」

神戸新聞の販売店での女性スタッフを中心に編集発行している。タブロイド版。月1回発行。全戸配布。

 

【地域文化】

■地域の魅力・資源

●魅力あるまちづくり

・魅力あるスポットが不明

「『なぎさ海道』バス」(途中下車乗り降り自由)のようなシステムがたとえ整備されても、どこが魅力的なのかわからない、という現状では活用されない。

・イメージにあったまちづくりを

住民が「ここに来て欲しい」といえるような、まちのイメージにあったまちづくりが必要。

 

■明石の魅力・資源

●自然の魅力

・8km続く西の砂浜(林崎、松江、江井島)

モデル海岸として人工養浜をやってきた半自然海岸。「明石は関西の湘南」ともいわれるが、湘南海岸よりも広い。大阪湾には他に例がない。泉南の海岸もつぶされてしまった。

・水の良さ

明石は酒造地帯でもある。 20年前まで市内の水道原水は地下水100%だったが、現在は60%に。県営ダムと広域水道を利用するため、地下水の利用を40%まで減らす計画。

・災害がない

・ピカ一の漁場、播磨灘の魚

●生産地と消費地一体化の魅力

立地条件の良さ、産物の豊かさが明石の魅力。

生産、流通、消費のシステムが上手く行っているところには特産品が生きている。

・野菜

朝どりの野菜を市内に出して、昼セリ(夕方)をする。全国に例がない。神戸・大阪からも買い出しに来る。

・魚の棚

市内には漁師の家が1000軒。魚の棚はかつて卸売り、仲買、小売りが一体となり、小売り仲買兼業で流通コストが低かった。鮮度が良く、安い魚を消費者や店が直接買える。前近代的な流通制度だが、ほっとする。20年ほど前の卸売市場近代化で、このシステムは消滅した。岡山の日生も同様のシステムが生きているが、消費地からは遠い。

●居住地としての魅力

・住んだらわかる良さ

明石の魅力は大規模集密施設による観光向きではない。観光資源がないからテーマパークをつくろう、という大蔵海岸開発的な発想よりも、むしろ明石が持っている本来の良さを守るべき。

 

■現状と問題点

まちづくりの資源はピカ一だが、現在はさびついている。

●流通規制による問題

・すすむ淡路化

淡路島でとれた魚は、漁民の直接持ち込みや、漁協の統一出荷でいったん神戸、大阪などの消費地市場へ運ばれて、セリにかけられ、淡路へ戻ってくる。結果、鮮度が落ち高い魚しか食べられない。

 

 

 

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