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2 ローカル・ネットワークによる「なぎさ」ビジネスの育成

 

●ねらい

・商店など地域に密着した事業者をはじめ、地元企業や地方自治体が、地域資源や活動を「なぎさ海道」を介して連携することで、広報効果、市民参加、地域還元ビジネスなどへの展開をしやすくする。

・地元商店や企業との連携により、従来の地方自治体単位の発想を脱し、なぎさでつながる広域的連携の実現を図る。

 

<例>

◇なぎさツーリング・システム

・すでに浜の散歩道(サイクリングロード)などが整備されている明石市に対し、民間企業や鉄道各社の協力を得て乗り捨て自転車の活用システムを提案する。

・このシステムを通して、地球環境へのダメージの少ない自転車移動を推進する。

◇なぎさパスポー卜

・公共交通機関相互間の共通チケットなど、各種共通移動サービスを行う。

・「なぎさ海道」エリア内の地域の飲食店の利用や福祉サービス、美術館の利用などが可能なデイリーユースチケットなどを発行する。

 

●連携モデル

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●関係者にとってのメリット

<市民にとって>

・地域で市民のニーズに応えたサービスが受けられる

・海辺へのアクセスが容易になる

<企業にとって>

・海辺の利用人口の増大と、利用の平準化が図られることで、安定した事業を継続できる

・地域との共生による長期的・持続的需要が創出される

<地方自治体にとって>

・回遊ルートや回遊システムの創出と新しい環境体験・参加型ツーリズムの提案による交流人口の増大が図られる

・上記の波及効果により、地域住民や産業に刺激を与え、ライフスタイルの変革が行われる

 

●主な背景(対象地域の現状から)

・アクセス・回遊ルート…海岸線にほぼ平行して鉄道、国道が走り、車窓風景も良好である

明石市では海辺のサイクリングロードが整備されている

・産業…市民に開放される海辺の企業もいくつか見られる

・地域の魅力・資源・暮らし…人が集まる拠点が点在している

近づける海辺が豊富に残されている

暮らしと生産の場が融合している

 

 

 

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