■地域の行政区域を越えた連携はこれから
・整備地域が隣接していても、行政所管の異なる海辺の連携は充分に行われていない。
・突堤によって砂浜がやせていく、防波堤のために海が見えないなど、防災と景観・環境との調和が充分に図られていない。
●拠点・施設整備
■総合的複合的拠点整備
・大規模海岸整備では、総合的複合的な拠点整備が進められている。
■海を生かした施設計画
・海洋牧場はじめ人・海・魚とのふれあいをめざす「マリンピア神戸」は、新しい海洋リゾート基地として計画されている。
・地形的な特質から、舞子ビラなど明るく開放的で景観を生かした眺望の良い施設の整備が進められている。
アクセス・回遊ルート
■海岸に平行する「海辺の路」
・自動車道と鉄道が海岸とほぼ平行に走っている。
・播磨サイクリングロードは明石市西部の海辺につながっている。
■海辺と内陸部をつなぐ様々な道
・須磨・垂水エリアでは、住宅地を抜ける散歩道が多い。
・海を見おろす眺望拠点から海辺への小道がつながっている。
■明石海峡大橋開通で海上交通から陸上交通主体に
・明石海峡大橋の開通により、自動車道の整備が進み、神戸と淡路を結ぶフェリーが公共交通のバス路線に振り返られる。
・2010年には阪神高速道路湾岸線が明石海峡大橋につながる。
産業
■海辺の拠点としての漁港
・地域の産業は、工業系より漁業が中心で、とりわけ、明石市域に多く見られる。
■市民に開放される海辺の産業
・昼網のセリを自由に見学ができる漁港もいくつか見られる。
・酒蔵の見学やバイクの練習コース、明石海峡ウォークの後の工場開放など、数は少ないが、市民に企業の敷地や工場の一部を開放している企業も見られる。
海岸の利用とメンテナンス
■各地でクリーンアップが盛ん
・市、企業、地域のNPOなど様々な主体が、来訪者の多い地域で年間を通して海辺のクリーンアップに取り組んでいる。
・地域の住民による日常の海辺メンテナンスが行われている。
■定住者と来訪者による海辺利用
・エリア、時間帯、日によって海辺の利用者は異なっている。
・海を眺望できる住宅地内の散歩道などでは、定住者にとつて日常的に海を見る機会が豊富である。
・マリンレジャーを中心に、来訪者による海辺の利用が盛んである。
市民活動・市民参加
■各地に活動団体が点在
・海辺に拠点のある市民活動グループの多くは、まちづくりやクリーンアップをはじめとする環境関連活動を行っている。