■概況
対象地域の特徴は以下の点にまとめられる。
1. 海岸線が近く、海岸線整備が進んでいる。
2. 公共交通アクセスが充実。(鉄道、高速道路、海岸線道路、航路、遊歩道)
3. 自然や歴史的・文化的資源が豊富。
4. 近隣レクリエーション地域に明石海峡大橋がプラス効果。
5. 市民生活と海のなじみが深い。
6. 市民生活と密着した漁業。(生産地と消費地の近接・一体化)
7. 様々な市民団体があり、各種の市民活動や市民・行政による新しい取り組みを展開中。
また、各項目別に、以下の特徴があげられる。
地理的特徴
■開放されている水際線
・対象地域には、漁港、公園、緑地、マリーナ、商業・公共施設、自動車道路などが整備され、自由に近づける海辺が比較的多くみられる。
■住宅や自動車道路が迫る海岸線
・須磨・垂水地区では山手の住宅地が海に迫り、海岸線は山裾に細長く続いている。
・明石市域の海辺は、日常的に人々が親しめる人工海浜と漁港が棲み分けをしながら広域につながっている。
明石海峡大橋
■周辺の公園整備が進行中
・明石海峡大橋を臨む舞子・大蔵海岸ではCCZ(コースタル・コミュニティ・ゾーン)整備計画が進められている。
■明石海峡大橋開通が地域にもたらす影響
・明石海峡大橋の開通により、淡路島国際公園都市の整備が進められている淡路島へのアクセスが容易になる。
・明石海峡大橋へは内陸部の高速道路より乗り入れるため、橋の開通は必ずしも地域の集客につながるとは限らない。
■開通記念のイベントが盛ん
・開通直前のウォークをはじめ、明石海峡大橋を舞台にしたイベントが盛んに行われている。
・既存のまつりやイベントとの連携が計画されている。
ハード整備
●海岸整備
■海岸線整備が進行中
・明石海峡大橋の完成との相乗効果を目指すCCZなど周辺の大規模海岸整備が進んでいる。1998年春にはほぼ完了する予定である。
・自然と共生する海岸として、東播海岸が「エコ・コースト」に指定され、生態系や自然に配慮した海岸整備が進められている。
■ソフト・ハード両面の連携事業がスター卜
・文部省、農林水産省、水産庁、運輸省、建設省の共同整備事業として、昨年、東播海岸の約1kmの海岸線が「生き生き・海の子・浜づくり」実施地域に選定された。