第5章 九州における物流情報化の推進に向けた課題の抽出
1. 九州における物流情報化の現状分析の総括
(1)九州における物流情報化の現状認識
ここでは、アンケート調査結果やインタビュー調査結果等を踏まえ、九州の物流情報化に関する現状分析のまとめを行う。
?各業種別にみた物流情報化の進展度
ここでは、物流情報化の進展段階を、1)情報機器の導入、2)社内物流業務への活用、3)企業間電子データ交換の実施の3段階に分け、各業種における現状を整理する。
1) パソコンなど何らかの情報機器は、特別積合せ事業者や倉庫事業者、荷主企業の約9割が導入しているが、中小企業が大部分を占める一般トラック事業者では8割程度にとどまっており、特に規模の小さい事業者ほど導入率が低い。