顧客対応:照会に対して担当者以外でも回答可能
・品質向上:誤配防止、物損減少、追跡情報(貨物・車輌)
■費用
・初期導入費用:ソフト5億円(外注)、ハード3億円程度
(開発期間中の開発会社側常駐スタッフ7〜9名程度)
・システム開発・運用:運用2名、開発8名、管理2名 計12名
現在は仕様変更には運送会社社内でほぼ対応可能。
問題点・課題
○顧客毎の個別システム開発の負担
・標準化が進展していないため、荷主の個別ニーズに応えたオンライン化により、その都度つくりこみが発生。
・オペレーションの煩雑化、開発コスト・運営コストの増大。
○多端末現象
・荷主の持込端末の増加により、伝票発行等二重入力が発生。
・トラブル発生頻度の増大、維持・メンテナンスコストの増大
○(システム開発会社側からの指摘内容)
・年輩者の多い配車係の教育
・各営業所間での物流システムの不統一
・請求書のパターンが荷主により異なること
・冷凍食品は荷主が多いが、取扱量が少なくコスト高になること
・顧客(荷主)の力が強く、運賃等について個別対応が必要。
・他業界に比べ、個性の強い人間が多く、現場担当者の意見を汲み上げることが必要。失敗すると情報化に協力してもらえない。
今後の方向性
○「情報企業」に向けた取り組み
・多品種・小口化にあわせた荷主単位のきめ細かな商品管理
・営業部門に対するシステム支援(モバイル端末で社内システムにアクセス、見積作成支援 等)
○トラック業界における情報化の可能性
・単独事業所の中小企業(15台程度)なら、パッケージソフトで対応可能。むしろ情報化を進めやすい。
・傭車先の中小企業に対して情報化の要望は感じない。
・情報化の導入は、経営者の方針次第であり、2世、3世経営者の意識改革に積極的な会社は情報化が進展している。
○インターネットの活用
・発想にはあるが、セキュリティが確立しておらず、時期尚早。
○EDI標準について
・チルド輸送に特化している当社に必要なメッセージが含まれているかが問題。
(例:温度指定、入庫日、製造日、賞味期限等)