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(3)情報通信基盤の整備状況

?情報通信基盤の分類

次に、インターネットなどの情報環境を支えるマルチメディア時代の情報通信基盤について概観する。情報通信基盤については、以下の3つの切り口から全体像を整理する。

 

《情報通信基盤整備を把握するための切り口》

■幹線網と加入者網

情報通信基盤の整備状況を検討する際には、拠点都市間を結ぶ幹線網と、ユーザがネットワークにアクセスする環境となる加入者網の整備状況について把握する必要がある。

■有線系ネットワークと無線系ネットワーク

情報通信基盤には、従来の電話線(メタル線)、光ファイバ、ケーブルテレビ網などの有線系ネットワークと、携帯電話、衛星通信などの無線系ネットワークがある。

■固定系ネットワークと移動系ネットワーク

情報通信基盤は、ユーザが定点から利用する固定系ネットワークが中心であるが、無線系の加入者網においては、ユーザが移動しながらネットワークを利用することが可能である。特に物流情報化においては、移動系ネットワークの発展動向に着目することが重要である。

 

以上の切り口から、情報通信基盤について概観したものが表2-1-1である。

 

013-1.gif

 

インターネットなどのコンピュータ通信は、これまでのテレビ電波のように一方向的な情報流ではなく、大容量かつ高速に双方向で情報のやりとりを可能とする通信基盤を必要とする。また、コンピュータ通信においては、必要な時に接続しながら情報にアクセスできる「専用線型」の情報通信基盤が必要である。

わが国においては、大容量かつ高速にデータ通信を実現する専用線型の通信基盤の中核として、高速大容量の通信が可能な光ファイバが位置づけられている。

 

 

 

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