[船社]福岡市
●アジアコンテナ航路の推移と見通し
・ほとんどの貨物がコンテナになっているが、コンテナに固執する必要はない。コンテナ埠頭の整備にしても、コンテナとその回収費用等なくて済めばそれにこしたことはない。大分港には立派なクレーンが設置されているが、その能力をフル稼働させているか疑問である。
・小規模の港湾ではむしろ小回りがきくことをセールスポイントとして訴え、港湾に大きな投資をしなくても後々のためによいのではないか。
●アジアコンテナ航路の寄港の条件
・メインカーゴの確保と輸出志向のある企業をつかまえること。
・輸出入貨物のバランスとフィクスデイサービスの徹底。
●県内港湾のコンテナ航路開設の可能性
・大きな船で大きな港湾を利用することが主なので、熊本新港を利用する意向は薄い。
・寄港数を少なく、ポートステイを短くすることが本船のコストカットであり、貨物が集まらなくては寄れない。もちろんそのためのリサーチは必要であるが・・・
・工場バンニング、工場デバンニングが主流となっている昨今では、コンテナでの混載はごくまれだろう。博多港の場合で1%もないのではないか。
●県内港湾の問題点と課題
・県内各港がそれぞれ独自の性格があると思う。熊本新港が整備されて後、単独航路は集荷次第とはいえかなり難しいと思う。かといって、八代港にも寄港してということはナンセンスである。
●国際航路開設のための課題
・小さな船の場合、ポートチャージの割引をしてもそれほどメリットはないので、むしろインセンティブ(奨励金)制度を導入して、航路開設時の船社の負担を軽減することを考慮すべきではないか。