第2回アジアからメッセージ
-21世紀に向けたアジアの安全保障と経済発展下-
1995年7月5日(水)、6日(本) タイ・バンコク、ザ・オリエンタルバンコク
アジアではここ数年、NIEs、ASEANを中心に、急速な経済成長が続き、世界経済の牽引車として大きな期待がかけられています。一方、東西冷戦の終結後、アジアの今後の安全保障体制、経済体制の再編を巡って、関係国・地域で様々な議論が交わされています。
21世紀を「アジアの世紀」とするためには、地域内での安定した政治や、経済発展の新しいシステム構築を行うと同時に、貿易・投資の自由化や人権問題、民主化などで欧米諸国との摩擦を解消する必要もあります。こうしたアジア再編の動きの中で、日本の役割拡大を期待する声も高まっています。ただし、そのためには歴史問題の克服も含めた内外での議論が不可欠です。
戦後504という節目の年に、会場をバンコクに移して開かれたこのシンポジウムは、名称も「アジアからのメッセージ」と一新、戦後50年間の日本の歩みとアジアの成長を総括しながら、21世紀に向けたアジアの政治、経済、安全保障体制の再編問題と、それらに対する日本の役割について議論を行いました。