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3.2 基本的な考え方

 

前方信号機の現示アップ時期を前方列車の走行状態などで予測することにより、自列車の走行を予測する。(資料3、5項参照)自列車が警報区間に入ったならば、警報時間不足とならないように警報区間内の信号現示の現示アップを予測時間分おさえる。信号を抑止することによって安全性は保たれる。

以下にその手順を示す。

?@先行列車の運転状態から、在線中の閉そく区間を抜ける時間を予測する。

?A先行列車後方の信号機の現示アップする時点を予測する。

?B続行列車の現在の前方信号機の現示、および現在の速度から、続行列車が走行する距離を修正予測する。

?Cこの予測走行距離と前方信号機の現示アップ時点から、続行列車の走行する距離を修正予測する。

?D前述の予測?@、?A、?B、?Cを繰返して、続行列車の踏切到達時間を予測する。

列車が地点Psから踏切道までに到達する最短時間Tminは、各閉そくを走行する最短時間Tiの総和として(3.2-1)式で求めることができる。

 

015-1.gif

 

踏切道までの信号機の現示、現在の列車速度や位置から踏切への最短到達時間を予測することは、走行区間を閉そく毎に細分化し、閉そくの前方信号機の現示と列車速度、位置から各閉そくでどのような運転をするかを予測し、閉そく毎の最短走行時間を計算することに集約される。

 

 

 

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