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■姉妹都市

姉妹都市:タコマ市(アメリカ)

ノーフォーク市(アメリカ)

仁川広域市(韓国)

友好都市:大連市(中国)

主な交流内容:

大連市、仁川広域市を含めた中国、韓国の主要都市と「東アジア(環黄海)都市会議」を開催し、その中で、環境セミナー開催といった参加都市による共同事業を行うなど、都市間の交流を深めている。会議は2年に1回市民同士の意見交換を行っている。

大連市と北九州市の友好を記念した「大北亭」や、「国際友好記念図書館」を建設。

北九州市が提案した「大連市環境モデル地区計画」が、大連市及び中国政府により進められ、これを日本政府のODAを活用しながら北九州市が支援している。大連市を中国大都市の環境改善モデルとして整備し、この成果を中国全土に普及するというものである。友好都市としての長年の交流の基盤に立って、積極的な協力を行っている。また、大連市に北九州市の専門家を派遣しての「北九州一大連環境交流セミナー」の開催や、小型石炭ボイラー燃焼改善事業の共同実施等、多くの事業を行っている。

 

■その他国際交流事業

北九州市は、工業都市として発展した過程で蓄積してきた産業技術や、公害を克服した過程で蓄積してきた経験や環境保全技術を生かし、アジア等の開発途上国を中心に研修生の受け入れや、専門家の派遣などの国際技術協力を行っている。また、大規模な西日本総合展示場や北九州国際会議場を有し、国際見本市や各種国際会議等も開催している。これらの催しには、世界各国から多数が参加している。 世界銀行、国連環境計画、国連地域開発センターなどの国際機関や国際環境自治体協議会などの国際組織との連携により、幅広い環境国際協力を推進…している。

 

■環境の現状と課題

◆大気

二酸化窒素、二酸化硫黄、浮遊粒子状物質は環境基準に適合している。自動車排出ガスは主要幹線道路沿いで二酸化窒素に係る環境基準に不適合の測定所がある。一酸化炭素はすべての測定所で環境基準に適合しているが、交通量の多い道路端や交差点で濃度が高い。非メタン炭化水素類は、ここ数年おおむね横這いである。

◆水質

公共用水域の水質汚濁の状況は、上乗せ基準等による工場、事業場の規制や公共下水道の整備等により、著しく改善されている。シアン等の人の健康の保護に関する項目は1972年以降、すべての水域で環境基準に適合している。生活環境項目は、代表的な水質汚濁指標であるBOD、CODでみると1996年度はすべての水域で環境基準に適合している。

◆騒音・振動

工場や建設作業等からの騒音.振動に加え、近年、住宅の過密化、生活様式の多様化に伴い、深夜営業騒音及び法的規制のない生活騒音など都市・生活型公害が問題となりつつある。また、モータリゼーションの進展に伴う交通量の増加により、幹線道路沿道地域において、自動車交通に起因する騒音.振動の影響が増加している。航空機騒音、新幹線による騒音.振動の影響も見られる。

◆廃棄物

一般廃棄物の処理量は467,624t(1995)で、古紙、缶、ビン、ペットボトルなどは分別してリサイクルを行っており、残りを一般ゴミとして収集、衛生・減容化のため焼却処理後、衛生埋立している。焼却により得られるエネルギーを

 

 

 

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