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北九州市

Kitakyushu

 

■文化

日本文化の原型は稲作に始まったといわれる。稲作を行うために必要な末の配分や共同作業の必要性から、村落共同体が形成された。個人よりも共同体としてのまとまりが重視される人間関係は現代社会にも引き継がれ、今日、各地域に存在する町内会などは、この流れを汲むものと考えられる。欧米の「罪の文化」に対して日本は「恥の文化」に属するといわれるのも、共同体内部での人間関係を重視する日本人の特徴を表すものである。

祭りや年中行事も水田耕作のリズムと強く結びついており、北九州市にも、370年の歴史を持つ小倉祇園をはじめ、戸畑祇園、門司港まつり、黒崎祇園、若松えびすなど、数多くの地域の祭りがある。さらに、近年では、市民としての一体感をめざして開始された「わっしょい百万夏祭り」も10回を数え、北九州国際音楽祭や北九州演劇祭、自分史文学賞等、全国的にも特色のある独自の事業も行っている。

また、市立の文化施設として美術館、歴史博物館、考古博物館、自然史博物館及び中央図書館、並びに各区に市民会館等がある。

 

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■教育

日本の教育制度は6.3.3.4制であり、小中学校は義務教育(無償)である。市内には小学校141校、中学校77校、高等学校40校、短期大学7校、大学8校他、幼稚園、専門学校、各種学校等があり在校者数は200,104人にのぼる。留学生も多く、特にアジアからの留学生が多い。市立の大学である北九州大学に、国際環境工学部を2001年4月に新設予定である。

また、北九州学術.研究都市の拠点として新大学設置の計画も進められている。国際東アジア研究センター(ICSEAD)やアジア女性交流.研究フォーラム等の研究機関がある。

成人教育も盛んであり、生涯学習事業や婦人学級、家庭教育学級、老人大学講座や市民大学講座などが行われている。

 

 

 

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