■経済活動
1975年以前はホーチミン市の重工業の数は非常に少なく、また軽工業も、主に地元の消費者向けに農林水産物や品物を作っているにすぎなかった。1980年半ば以降、新しい経済体制と、海外投資法による開放政策により、産業やそれに伴う商業部門が急速に発展した。
ホーチミン市は、過去6年間の平均で、年14%という急激な経済成長率を生み出している。この市の総工業生産品及び輸出量は、国のそれの30%のシェアを占める。この市はまた、貿易、金融並びにサービスの中心地としても、よく知られている。
また、ホーチミン市には98,800軒の農家があり508,120人の農民がいる。市は質の良い作物や家畜をたくさん育てるため、「グリーンランド」「ホワイトランド」を開発している。これは、ホーチミンの人々の食料品の需要、および食料品加工業や消費物資あるいは貿易用の需要を満たす上で、理にかなった方法である。さらに、食料品の消費と加工の需要に応えるため、市は南部のデルタ地帯と協力している。市の経済の際だった特徴として食品加工業の急速な発展があり、多くの地元企業が進展をみせている。
■貿易
1996年に記録された輸出入収支は、輸入が16.8億米ドル、輸出が8.79億米ドルである。
■古田市計画
2010年に向けての都市計画マスタープランを作成し、市の開発を総合的に指揮、管理している。
■主要プロジェクト
市のマスタープランを受け、
1 市のインフラ整備
2 居住地と工業地域等を分離するゾーニング政策
3 農村部の整備
4 古い市街地の再開発
5 都市人口密度抑制政策などを行っている。