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■行政制度

ホーチミン市は、3段階の行政レベルを有する。即ち、市、地区、区である。市は行政上、22の地区に分割され、内17地区は、中心部にあり、5地区が郊外にある。人民評議会は、それぞれの各レベルでの最高権威であり、人民によって直接選出される。各レベルの人民評議会は、人民委員会と呼ばれる任期5年のそれぞれの行政機関を選出する。

市の人民評議会は、市の庁局によって支援される。即ち、工業、農業及び田園開発、貿易、財務、企画投資、教育文化情報、科学技術及び環境、運輸及びインフラストラクチュア、土木、住宅供給、公衆衛生、外事、警察の諸部門である。

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■インフラ整備状況

◆道路:市には約1,284kmの道路があり、内246kmは、アスファルト.コンクリート、533kmはアスファルト、78kmが石舗装、34kmが地突固めされ、79kmは地面である。路地系統は長さ81kmである。

 

◆下水システム:105kmの市の排水システムは老巧化しつつあり、合流式である。そのため、将来において水質汚濁管理システムを推進するためには、ホーチミン市は、分流式のシステムを構築するべきである。

 

◆緑地:市内の587の通りに2万6千本の木が植えられている。さらに公園緑地は、現在の250haから800haに拡大していく予定である。

 

◆公園:サイゴン動物園は130年の歴史があり、世界で8番目の古さである。ここは、国内で最も動植物の種類が多く、自然に親しみ、環境保護の精神を養うのに最適の場所である。

 

◆港湾:サイゴン港は130年の歴史を持ち、将来、年間1,500〜2,000万トンの処理能力をもつ国内で最も繁栄する港となるであろう。

 

◆空港:タンソンナット空港は、週に300以上の便と、東南アジアで最も近代的なレーダーシステムをもった航空輸送の中心となっている。毎日、80以上の民間機が離着陸している。

 

 

 

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