スティモ・ノンブレーデ村となった。1571年にはスペイン議会により市が形成され、アメリカの統治下で、フィリピンの歴史上最も重要な都市となった。
■文化
今日のセブ人は、豊かで勇敢なマレイ人の伝統と、中国、ヒンドゥー、アラブなどアジアの様々な文化が数百年にわたって混ぜ合わされた影響を受けている。スペインによる征服は西洋文明の影響をはっきりと残している。セブ人に見られるスペイン文化の影響には音楽や芸術、より洗練された生活様式への嗜好に現れている。最も重要なことは、人々がスペインの伝統に深く忠実な宗教心をもっていることである。セブ人は今でも昼間にシェステと呼ばれる休憩時間をとる。これはスペイン人の祖先から受け継いだ習慣である。後の入植者であるアメリカ人は、より西洋的な特徴をもたらした。すなわち、高等教育志向、秩序、清潔、民主的な生活様式などである。アメリカ統治時代には、より多くの子どもたちが学校に行くようになった。
■教育
a)小学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・136校
b)中学高校・・・・・・・・・・・・・・・・・87校
c)大学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29校
d)一教師当たりの生徒数
小学校・・・・・・・・・・・・・・・40人
中学高校・・・・・・・・・・・・・41人
e)―クラス当たり生徒数
小学校・・・・・・・・・・・・・・・58人
中学高校・・・・・・・・・・・・・57人
f)高校卒業率・・・・・・・・・・・・・・・74.87%
■行政制度
1987年に制定された新憲法により、地方自治が保障されており、統一地方選挙により、議員、首長が選ばれる。
フィリピンの地方制度は、基本的にはリージョン、州、市、町、バランガイの5種類の単位からなる。このうち、リージョンは首都マニラ地域以外の全国に置かれ、その基本的性格は中央政府の広域的行政管轄区域である。また、バランガイはフィリピン固有の自治単位である。
大統領は自治体に対して一般的な監督権を有し、内務.地方自治省をはじめ、多くの中央省庁や諸機関が自治体の活動を監督する。また、地方政府に置いては首長の力が圧倒的に強い。