■地理
セブ島は長さ250km、最長幅45kmの細長い島で、海抜1,000mの山があり、平地は海岸線のみである。フィリピン諸島の中央にあり、マニラから南へ約600kmである。セブ都市圏はセーブ島の東中央に位置する。
■気候
熱帯モンスーン気候である。温暖で、気温はだいたい23℃から33℃程度である。夏の3月から5月にかけて乾季があるが、他は年間を通じてほぼ均等に雨が降る。
■歴史
1521年4月7日フェルディナンド・マゼランが、トリニダード号、ビクトリア号、コンセプシオン号の3隻の船を従えてセブにやってきた。
そこは物資の集散場として栄えていた。ピガフェッタは次のように記している。家は木でできており、梯子を使って出入りする。屋根はニッパ椰子である。港には、中国やアラビアからたくさんの船が来ている。磁器製の食器を使い、たくさんの金や宝石で体や衣服を飾りたてている。酒を瓶に入れている。男たちは裸で、体には刺青をし、局部をバハグイと呼ばれる物で隠し、頭には絹のターバンを巻いている。フィリピンのスペイン統治時代がこの記憶すべき1521年に始まった。セブの王、ラジャ・フマボンは妻ユアナ女王と400人の家来とともに、洗礼を受けることに同意し、クリスチャンとなり、スペインの統治を受け入れた。しかし、マクタンで勇者ラプラプの手によりマゼランが殺された後は、セブでのスペインの勢力も衰えてきた。
セブの名称はツェブから変形したものである。1521年には漁村とにぎやかな貿易港であったのが、44年後には、サン・ミゲル村からサンティ