■環境の現状と課題
◆水質
工場廃水による水質汚染が深刻であったが、取締りの強化や、公害防止施設投資への支援などにより、次第に改善されつつある。
◆大気
1986年「大気公害特別対策地域」に指定されるなど深刻な状況であったが、現在では大きく改善されている。1995年の亜硫酸ガス濃度は0.028ppmであった(基準値0.03ppm)。
◆悪臭
石油化学系企業からの悪臭が問題となっている。1996年「悪臭低減総合計画」を策定し、対策を開始した。
◆その他
1千万本の植樹運動が汎市民運動として定着している。
■環境保全に係る法補u度
1977年、それまでの「公害防止法」に代わって、「環境保全法」が制定され、環境基準の設定、環境影響評価制度の導入、特別対策地域の指定、事業者の汚染防止費用負担などが採用された。さらに1990年には「環境基本法」に代わる「環境政策基本法」の他、環境汚染被害紛争調整法、大気環境保全法、騒音.振動規制法、水質環境保全法、有害化学物質管理法が制定され、1991年には、汚水・糞尿など畜産廃水の処罰に関する特別措置法が制定、海洋汚染防止法が全文改正され、環境・公害に関する法制が整えられている。