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■姉妹都市

 

シアトル市(アメリカ)

高知市(日本)

シアトル市と姉妹都市関係を結んだ1991年以来、スラバヤーシアトル姉妹都市交流協会がインドネシア国およびスラバヤ市の知識啓発に精力的に取り組んでいる。1992年9月、スラバヤ市長は代表団を率いてシアトルを訪れ、駐インドネシア.アメリカ大使もスラバヤを訪問した。

この協会はインドネシアの政治、経済、文化に関する計画を支援しており、今後、芸術文化、教育、事業開発、都市業務および通信等に関して計画が予定されている。

東部ジャワ州が大阪府と姉妹州の関係を結んでいる。また、大分県と村落の開発等について交流が行われている。

 

■その他国際交流事業

 

カンポン改善事業に世界銀行の他、UNEPやユニセフなどの支援も受けている。

UNCRDの都市環境プロジェクトを実施中である。

 

■環境の現状と課題

 

◆大気

窒素酸化物濃度が上昇傾向。特に交通渋滞の激しいところで状況がひどく、自動車・交通対策が必要である。イエローブリガード(イエロー部隊=清掃労働者)が定期的に道路の清掃をしているため、土砂.ほこりの巻き上げによる大気の汚染は少ない。自動車排ガスに比べ、工場の影響は今のところ少ない。

 

◆水質

工場排水や生活排水による河川の汚濁が著しく、水道水質に影響を及ぼしている。PROKASH(河川浄化プログラム)の実施で、改善されてきているが、依然基準値を超えている。

 

◆廃棄物

各家庭で発生したごみは集積場所に集められ、中継基地まではコミュニティの手によって運ばれるどここから市の大型運搬車が処分場まで運搬するよ処理は埋立及び焼却(収集ゴミの約10%)である。リサイクルにおいては登録スカベンジャー(ごみ選別労働者)が大きな役割をはたしているが、将来的にはスカベンジャーを必要としないシステムに改善していく必要がある。リサイクルされる量は収集ゴミの約20%程度とみられている。中小企業による不法投棄や廃棄物の越境移動等が問題となっている。

 

■環境保全に係る法制度

 

インドネシアの国家レベルの環境政策は3つの形で表現される。1945年制定の憲法、1982年の生活環境基本法、および国家意志決定の最高機関である国民協議会が通常5年ごとに決定する「国家大綱」とこれを具体的に実現する「国家5ヶ年計画」である。1986年には環境影響評価規制が公布され、89年から河川浄化プログラム(PROKASIH)が開始された。翌90年には環境行政の実施機関として、大統領直属の環境管理庁(BAPEDAL)が設置され、積極的な環境行政が展開されている。PROKASIHに続き、現在、大気浄化プログラム(Langit Biru)に着手している。1997年9月環境基本法が制定される。

現在、BAPEDALの下部組織であるBAPEDALDAが、全国の自治体に作られつつあり、スラバヤ市にも設置される。今後、環境行政を行っていく上で重要な役割を担う。

 

 

 

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