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■教育

法により全ての市民は教育を受ける権利を有する。現在、政府は市民の最低教育年数を9年としているが、スマラン市は国の教育体系に従い教育制度を、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間、学士課程4年間、修士課程2年間としている。教育施設は公立のほか私立もある。私立は公立より種類が多く、大学予備校のほか、大学、3年間の専門学校等がある。

インドネシア国立大学ベスト10校の一つ(1997年のアジア・ベスト50校の一つでもある…Asia Weeks Magazine)が当市にある。ディポヌゴロ国立大(UNDIP)がそれで、ほかにも評判の高いスマラン国立教育大(IKIP),イスラム国立教育大(IAIN)がある。また、国営の3年制職業大学も二つある。警察大学、水産大学がそれである。

大学予備校はサブシステムとして配置されている。多くの場合、大学のキャンパスは市のマスタープランに従い、指定地域につくられる。

 

■行政制度

前述のとおりスマラン市は「レベル2」と呼ばれる自治行政権(現地名:Pernerintah Kotamadia Daerah Tingkat 2)を有しており、これは州の中の行政単位(日本で言えば県に対する郡)の「レベル2」行政権と同等のものである(現地名:Kabupaten)。州の行政権は「レベル1」である。インドネシアのシステムでは市の行政権が全てスマラン市と同じわけではない。レベル2の市は大部分がオランダ植民地時代にその権利を得ており、現在ほとんどが州都となっている。それ以外のジャワ島の街はレベル2の行政権を持たない。インドネシア共和国になってから半自治体として成立している街は行政権を持たず郡の行政下にある。その他の市は郡とは独立であるが議会は持っていない。半自治体の街も順次完全自治に移行しつつある。

スマラン市のレベル2行政の機構は、国の基

準に沿って定められ、市の発展と新しい傾向に見合うよう若干の修正が加えられている。

 

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