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高齢者の必要に合わせようとするCPFを通した様々なプランにもかかわらず、いくつかの研究では、高齢者へのサポート提供の有益性について疑問を投げかけるものもあった。現在の高齢者の集団の中で、CPFは準備金の主な資源としては注目されていない。1998年の高齢者諮問評議会は、あと数十年たたないと「高齢者人口の半分でさえもCPF基金を持てず、CPF残高が少なすぎて生活できず、おそらく個人の老後の医療を購入するには少なすぎるだろう」と指摘した(高齢者諮問評議会、1988年)。このことは、60歳以上のたった1/3しかCPF勘定を持っていないという1995年の調査でも明らかにされている。この集団の61.6%が、CPFの貯蓄では老後の資金に不充分であると考えている(表9)。

 

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高齢者の間で、CPF貯蓄が少ない人や全く持たない人々がいるこ

 

 

 

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