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障害の治療費の支払いがある。初めて10日間病院に入院した場合の試算では、メディシールドは請求総額のA級病棟で7.5%、B級病棟で16.5%、C級病棟で21.7%しか保障しない。この様に、最も貧しい人でも、病院費用の約80%を保険以外の資金から支払わなければならなくなる。

● メディシールドプラス

この制限に対応するために、CPF委員会は、メディシールドよりも高度な保障を求める会員のために、1994年にメディシールドプラス計画を導入した。この計画には、年間保険料60Sドルから1200Sドルの範囲のプランAと36Sドルから720SドルまでのプランBの2つのプランがある。どちらのプランも、より高額な病室に入院したい人へのより良い保障の提供を目的としている。同時に、メディファンド計画もまた、医療費の支払いの困難な貧しい人を助けるために作られた。この寄付基金は保健省が管理し、ケースバイケースで、ソーシャルワーカーによって必要と評価された人に使われる。

● CPFトップアップ計画

1995年、政府は、高齢者と医療のためにCPFの会員の基金を増やすために、予算の黒字からの資金を使い、CPFトップアップ計画を導入した。これには、メディセーブの貸方勘定に割り戻しをする二つのトップアップ計画がある。一つ目のメディセープトップアップ計画は、CPF勘定を持つシンガポール人の成人各自が、政府から200Sドル受け取れるものである。二つ目の計画はプレメディセーブトップアップ計画と呼ばれ、62歳以上(1996年4月1日現在)が、前年にCPF勘定に対して少なくとも50Sドルの負担をしている場合に、1997年の半ばに政府から100Sドルから350Sドルのボーナスを受け取った。

(C) 最低保障金額

メディセーブ勘定の基金以外に、会員は55歳になった時に、60歳からの安定した退職年金を確保するために、退会時に最低保障金額を取り分けるように要求される。CPF残高が不十分な場合は、子供が自分のCPF貯蓄または現金を親の勘定に移す手続きで最低保障金額を満たすことができる。この計画の下で、会員は最低保障金額をCPFに残すか、その金額を承認された銀行に預金するか、承認された年金

 

 

 

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