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に対する養老保険制度を一体化する。?保障の対象は非都市戸籍者であり、国家が商品食料を提供していない農村居住者である。?負担のレベルは多元化で、しかも変動的である。養老金の給付基準は、個人負担と蓄積の状況によって決まる。?個人養老保険口座を作り、個人の負担部分と集団補助の分はその個人の名義の口座に振り込まれる。?県レベルでは、基金の管理機構を設立し、基金を統一的に管理する。その管理方法と制度も制定する。?農村の養老保険基金の運営と原資保全、投資運用は国家の規定によって実行する。?民営の保険、集団と郷鎮企業の養老保険と他の社会保険の間の関係を調整する。

 

この『基本案』に基づき、1996年1月8日付けの上海市人民政府令第22号で、『上海市農村社会養老保険方法』が公布され、1996年2月1日から実施に移された。

この法令の目的は以下のように定められている。

まず農村労働者の老後の基本生活を保障するために、国家の規定に基づき、上海市農村部の実情に合わせ、これを制定した(第1章、第1条)。

ここでいう農村社会養老保険とは、政府の管理部門が組織し、管理し、農村組織、集団事業部門と各業界の労働者が共同で養老保険料を負担し、労働者の老後の養老保険はこの負担の程度に従って、基本的養老処遇を受ける農村社会保障制度であると定義される(第2条)。

農村社会養老保険においては、労働者が個人で負担する蓄積を主とし、集団補助と相互救済をこれに加え、社会保険と家庭養老を結び付け、各業界の養老保険を統一管理をするのが原則である(第3条)。

 

単位となるのは、上海市の行政区域内の農村各郷(鎮の管理体制の元で運営する郷)の以下の企業、部門と個人である。?企業(外資投資企業を含む)、事業部門、役所及び他の経済組織と従業員;?農業、副業(養殖など)に従事する者;?個人経営者とその従業員である。『上海市城鎮職員養老保険』に加入している在職者にはこの制度は適用しない。農業、副業従事者の中で、完全に農業のみに希望すれば、従事者はこの制度による養老保険に加入することができる(第4条)。

農村社会養老保険を管理するのは上海市民政局である。その具体的な責任を負う範囲は以下である。それは農村養老保険制度の実施;養老保険の関係部門を集め、農村社会養老保険基金の財政、会計、統計

 

 

 

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