? 社会保険体制の整備
上海市は社会養老保険制度を管理するため、社会保険委員会を設立し、運営に当たっている。この委員会は1991年6月26日の国務院の定めた『企業従業員の養老保険制度の改革の決定について』によって設置された機関であり、社会保険についての基本政策を検討・決定し、養老保険金の原資保全、などについて立案する機構である。委員会は政府側の社会保険部門の責任者が主任となり、労働、財政、計回、審議、銀行、組合などの部門の責任者から構成され、基本養老保険と企業補充養老保険の具体的な業務に当たり、養老保険基金を管理する。また、実務部門として市社会保険管理局も設けられた。これは市の社会保険を実際に管理する業務部門であり、養老保険の地方ごとの法規、規則を制定し、養老保険基金の徴収、支出、平価切上げ運営の監督、管理を行う部門である。さらに養老保険事業管理センターを設けられた。これは具体的に養老保険の事務を行い、養老保険費の徴収と養老金の支給を担当し、個人養老保険口座を管理し、それに関連するサービスを提供する部門である。
3) 基本養老保険の目標と役割
基本養老保険を1つに統合した課題と目的は、「適用される領域を拡大することとこれまでの4つの制度の統一」である。
● 「カバーする分野の拡大」
?基本養老保険を適用する範囲を全企業に拡大し、すべての国有企業、集団企業(大集団と小集団を含む)、外国投資企業、華僑と台湾香港・マカオの投資企業、私有企業、株式会社、合弁企業(固有と集団、固有と個人、集団と個人の連携)に及ぼす。
?基本養老保険を適用する範囲を以上の各企業すべての従業員に拡大し、正規従業員、契約従業員、臨時雇用者、農民、季節雇用者及び各企業の定年退職者を含める。
?基本養老保険を次第に自営業者及びその雇用者まで拡大する。
● 「4つの統一」の主な目的
基本養老保険が適用される企業等事業所と従業員は、国家の法律と