人負担の年収の3%、(2)勤務先から定年退職金統合的運用費として本人給料の8%相当額、(3)勤務先から同じく定年退職統合的運用費として前年の全市職員の平均給料の5%相当額、以上3つの部分が含まれている。個人養老保険口座の貯蓄に対しては住民の定期預金の利息より高い利息が附加される。具体的な利率は毎年、市社会保険管理局により公表される。従業員本人が死亡すれば、その養老保険口座貯蓄額の中の個人負担分のうち、給付に用いた金額の残額を一括してその法定相続人に給付する。
? 改革養老金の給付方法
当初は定年退職前の標準給料に基づき一定の比率で給付されるが、次第に個人養老保険口座の累計貯蓄額に応じた給付に変更される。「新人は新方法で、中年は中年の方法で、老人の社員は昔の方法で」という年齢や経歴に合わせた方法から、次第に単一の新制度に移行する。ここでいう「新人」とは、改革案が実施された後、職に就き、定年退職を迎える人を指し、この人々は個人養老保険口座の貯蓄額から毎月養老金が支給される。その金額は個人養老保険口座の貯蓄額の1.2%である。「老人」とは改革案が実施された後、個人で保険料負担年数は3年未満の人々である。即ち、1995年末以前に定年退職した人々である。その人々は個人養老保険口座を作ってからの期間が短いため、やはり旧来の方法で養老金(年金)は給付され、また個人負担分の累計額によりー定の比率で養老金は引き上げられる。この比率は仕事の年数の長さにより、同一ではない。「中年」とは、改革前に仕事に就き、1996年以降に定年退職する人々のことである。その改革前の就業年数については、定年退職のとき、個人養老保険口座の貯蓄額に規定の係数をかけ、全期間にわたって貯蓄額を推計し、その12%の割合で毎月養老金が給付される。もし「中年」の従業員の「中年」の方法で計算された養老金が同じ条件の「老人」より低い場合、「老人」の方法で給付される。
? 養老金給付内容の調整
定年退職者の養老金は前年の上海市消費物価指数の上昇幅に応じて調整が行われ、毎年4月から増額される。消費物価指数が前年より低下した場合、調整は行われない。