日本財団 図書館


た。90年代初期から、上海市は「敬老社会システムサービス」活動を行い、たくさんのよい事例が現れ、1996年からはそのサービスの「優秀チーム賞」、「愛心奉仕賞」、「先進集団」と「先進個人」を選出する活動を展開している。これらの活動についてはテレビ局、放送局、新聞雑誌などのメディアが相次いで宣伝し、その活動を一層広く社会や人々の心に浸透させている。

 

一人っ子の敬老教育をするために、近年来、上海市の一部の区では『中華人民共和国高齢者権益保障法』の宣伝教育が中小学校の道徳教育に組み込まれている。また、一部の区では、中学校で「社区サービス」という教科が設けられ、生徒が余暇を利用して高齢者施設や敬老院及び一人暮らしの高齢者の家を訪問し、各種のサービス活動を行った。一部の区では優秀な中小学校の生徒及びその親を地域の一人暮らしの高齢者と「親戚関係」を結び、新しい「3世代」の家庭をつくり、生徒が週に1度、「おじいさん、おばあさん」の家を訪ね、高齢者の話相手をし、家の掃除、整理整頓を協力する。

 

以上は90年代以来の上海人口高齢化の新しい状況と高齢化対策の新しい発展を紹介したが、1990年以前の上海の高齢化事情については、桂世莇擬???椒┘ぅ献鵐袷躪膰Φ罐札鵐拭爾了┿錙ヨAGING」の1990年春号と夏号に執筆しているので参考にされたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION