生数は低下した。1976年には出生数は72万人と最低を記録し、1945年以来始めて人口再生産率(15歳から45歳の女性の世代交代能力)は1930年代の水準であった89%にまで低下する。こうしてフランスの人口増加の速度は非常に遅くなった。現在の出生率と死亡率が持続されると仮定すると、フランスの人口が6,000万人を越えるのは2005年であると推定される。
2. 人口の高齢化
フランスは世界で最も早く人口の高齢化を経験した。19世紀を通して死亡率が低下したのと同時に出生率も低下したために、人口の高齢化が速められたのである