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とは逆で前期高齢者に比べて、後期高齢者に転入して「よかった」とする者が少ない(前期:7割、後期:6割)。

転出者の男の場合は、前期高齢者に比べて、後期高齢者に転出して「よかった」とする者が多い(前期:5割、後期:7割)。

以下、移動して「よかった」という回答率が高いものをあげる。

転居理由別では転入は「家族の介護を必要とするため」、「家族と別居するため」、「家族の世話をするため」、「家族と近居するため」、「配偶者と死・離別したため」という、本人や家族の事情の場合である。転出は「老人ホーム等に入るため」、「家族と別居するため」、「家族の介護を必要とするため」、「病院に入院するため」、「住宅事情のため」。つまり、本人が老人ホームや病院に入所、入院する場合や、本人や家族の事情、住宅事情(持ち家の取得と思われる)の場合である。市内転居者では「配偶者と死・離別したため」、「老人ホーム等に入るため」であった。

生活環境による移動理由別では、該当者数が少ないものを除いて、転入者の男の場合「地域の自然環境を求めて」(9割)、女の転入者の場合「教育施設や文化的な環境を求めて」と「地域の自然環境を求めて」(各9割)。つまり、積極的な理由の場合が評価が高い。転出者の男は「医療機関等の保健・医療サービスが充実しているから」を挙げた8割が「よかった」と回答。女は、「老人ホーム、ホームヘルパー等の福祉サービスが充実しているから」を挙げた者の9割。つまり、保健・医療・福祉サービスが評価が高い。市内転居者は、どの生活環境による理由においても7、8割。

 

(2) 転居後の生活環境の変化に対する本人の評価

転入、出、市内転居とも「よくなった」という評価が半数以上、「変わらない」が3割、「悪くなった」という評価が1割。男では転入、出、市内転居とも後期高齢者で、移動後の生活環境への評価が良くなる。

以下、「よかった」という回答率が高いものをあげる。

移動理由別では転入は「家族の介護を必要とするため」、「家族と別居するため」、「住宅事情」。つまり、本人や家族の事情の場合である。転出は「病気のため」、「家族と別居するため」、「老人ホーム等に入所」。つまり、本人や家族の事情の場合や、本人が老人ホーム等に入所する場合である。

市内転居者は「老人ホーム等に入るため」、「家族と別居するため」、「家族と同居するため」。つまり本人が老人ホーム等に入所する場合や、本人や家族の

 

 

 

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