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事情の場合である。

生活環境による移動理由別では、転入の場合、「よくなった」という評価が高いのは、自然環境(9割)や文化的環境(8割)である。

転出の場合、保健・医療サービス(8割)、福祉サービス(7割)である。

市内転居では福祉サービス(8割)である。

 

総括の要点

 

札幌市の居住移動状況

・全年齢での居住移動では、転入超過率(人口に対する転入超過数)が、13大都市中、最も高い(0.63%)。

・政令指定都市となった1972年以降、一貫して転入超過を示している。

・高齢期の転入者の移動率(転入率)が高い。また、加齢とともに急激に上昇する。

 

転入、転出、市内転居の数、男女、年齢

・転入、出は3対2で転入超。市内転居者は転入者の3倍。

・男女比は転入、転出、市内転居とも1対2。

・年齢構成は、転入、転出、市内転居とも前期高齢者が6割。

 

転入、転出、市内転居共通の性質

・配偶関係:男は7割が有配偶。女は2〜3割程度。

・就業状態:8割が無職。有職者は1割。

・出生地:北海道内生まれが7割。東北地方出身が1割。

・移動の主因者:自分自身が4割。家族の理由が3〜4割。配偶者が1割。

・移動して「よかった」が6割。「変わらない」が2〜3割。「よくなかった」は1割。

・移動後の生活環境に対する評価は、「よくなった」が半数以上、「変わらない」が3割。「悪くなった」が1割。

・男の後期高齢者の場合、移動後の生活環境に対する評価は、前期高齢者より良い。

 

 

 

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