以上の結果から、札幌市全体の入院・入所者は、性、年齢に関わらず、移動によって増加していることが示された。
・転入者は転出者より、医療機関に入院している者の割合が大きい。
・転入者も転出者も高齢者施設に入所している者の割合に大きな差はない。
(4) 被介護状況
ここでは、移動前後ともに在宅に居住している(入院、入所していない)者について、移動前後で介護を受けているかどうかについて記述する。(表2-4-1、2-4-2)
移動前に介護を受けていた者の割合は転入者6,7%、転出者7.5%、移動後に介護を受けている者の割合は転入者8.2%、転出者10.8%で、移動前後ともに転入者の方が介護を受けている者の割合が小さかった。
性別で比較すると、男性では移動前後ともに転入者の方が介護を受けている者の割合が大きかったが、女性では移動前後ともに転入者の方が小さかった。また年齢階級別(前期高齢者・後期高齢者)に比較すると、前期・後期高齢者のいずれも介護を受けている者の割合が移動前後ともに転入者の方が小さかった。