転入・転出が札幌市全体での在宅介護を受けている者の割合に与える影響を明らかにするために、「(3)療養場所(入院、入所)の状況」と同様に、転出前の転出者と転入後の転入者の状況を比較する。
在宅介護を受けている者の割合は転出前の転出者7.5%、転入後の転入者8.2%で、転入・転出によって札幌市全体の在宅介護を受けている者の割合が増加したことが示された。
性別で比較すると、男性では転入後の転入者の方が大きかったが、女性ではほとんど差はみられなかった。また年齢階級別(前期高齢者・後期高齢者)で比較すると、前期高齢者ではほとんど差はみられなかったが、後期高齢者では転入後の転入者の方が大きかった。
・転入者と転出者は、在宅介護を受けている者の割合に大きな差はない。