1つは“両腕は水面の上を同時に前方へ運び”,“かいた手は必ず水面上に抜かなければならない”というリカバリーの方法に関する点と,もう1つは“キックはかえる足でも自由形の足でもいい。ただし,左右の足が同時に,相似形に動くこと”というキックの仕方に関するものである。
それ以降,バタフライが独立してからは,平泳ぎや背泳ぎなどと違い,比較的ルールの改定は少ない。表4は,これまでに行われたバタフライにおけるルールの改定をまとめたものである。1990年に幾分ルールが追加されているが,どちらかというと泳法の規制を厳しくするというものではなく,厳密に行えば審判が判定しにくい点を,ある程度判定しやすいように緩やかに見直した点がほとんどといってよい。