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バタフライの独立後,日本の長沢二郎選手によって確立されたものである(図12)4)15)18)25)。実際,その当時のバタフライでは,ドルフィンキックを用いていても,平泳ぎの時と同様,1ストローク1キックを用いる選手や,1ストローク3キックを用いる選手など,いろいろな試みがなされていた。しかしながら,長沢選手が確立した1ストローク2キックのコンビネーションのみが最適なコンビネーションとして今なお泳ぎ継がれている。長沢選手が現代バタフライの創始者といわれる所以もここにある。また,この技術は,アメリカへも逆輸入された。事実,長沢選手はアメリカへ長期間招へいされており,その間水中で写真を撮られるなどして,研究の対象とされている。

 

5−c. プルとキックのタイミングの改善

 

図13は,古いタイプのバタフライと改善後のバタフライのプルとキックのタイミングの違いを表している。図に示すようキックのタイミングそのものが変わったことにより,古いタイプでは多くの時点で基底面の抵抗を生じていたものが,改善後はかなりの時点で姿勢を流線型に保てるために

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