IND. KUMITE +60kg
優勝はL. ベバート!
鍋城、米田3位入賞
60kg超級には、日本からは前回の優勝者・鍋城泉と全日本チャンピオン・米田由公子がエントリーした。必ずどちらかが優勝するだろうと予想されたこの種目。
米田は初戦M. サンチェス(ボリビア)を6−0で降し快調な滑り出しをみせる。が、準決勝では、Z. ソッタニリー(イタリア)に0−1で惜敗。決勝進出ならず。
一方の鍋城は不安を抱えていた。ちょうど1週間前の「全日本学生個人」の決勝戦で右足を負傷。未だその傷は完治していない。初戦は1−0で勝ち、続く2回戦、やはり不安点が出てしまう。負傷する足をかばいながらも持ち前のセンスで6−2と勝利。しかし、3回戦L. ベバート(オーストラリア)に延長戦に持ち込まれ、力尽きた鍋城はここで破れ去った。

ベパートは、準決勝もクリアして決勝進出。決勝は米田を破って勝ち上がってきたソッタニリーとの対戦となった。175センチ近くはある大柄な体で軽快なフットワークをこなすベバートが4−1でソッタエリーを破って優勝を決めた。「いつも日本人選手とあたると大変なので勝てて嬉しかった。優勝は、言葉にいいつくせないいい気分」と喜びを語った。

IND. KUMITE オープン
藤岡映里、涙のオープン制覇!! 2位は米田!
オープンは米田由公子と鍋城泉が出場する予定だったが、鍋城のケガが思わしくないため藤岡映里が替わって出場。
「オープンは自分のクラスではないのでプレッシャーはなかった」という藤岡は、159センチ、53kgの小柄な体で次々とトーナメントを勝ち抜く。準決勝は、C. ガニ(インドネシア)と対戦、シーソーゲームの中、最後はガニが2つめの反則をし、藤岡が6−5で決勝進出を決めた。
米田は、早くも2回戦でピンチに見舞われる。B. エサディオィに1−0と先攻され、なかなかポイントが取れない米田。残り6秒、でさらにエサディオィがポイント追加で2−0とし絶体絶命の大ピンチ。誰もが諦めていたその瞬間、米田が渾身の上段裏回し蹴りを放ちこれが見事に一本。残り1秒で振り出しに戻し、延長戦でも足払いからのワンツーを決めて決勝進出を果たした。
オープンで米田VS藤岡、日本人同士の決勝戦が実現した。「技術よりも気力を心掛けた」という藤岡が中段突きをきめ先攻するが、米田もすぐに上段突きを返す。残り30秒で米田が更に上段突きをきめ2−1とする。しかし、藤岡ここから意地を見せる。最後の力を振り絞っての中段突きをふたつ決め3−2として逆転。残り3秒、米田反撃にいくが、ここで終了のブザーがなった。波乱のオープンは藤岡映里が涙の優勝を果たした。
