TEAM KUMITE
ニッポン、チャチャチャ!!
やったぞ日本! 団体組手金メダル

大会を締める最後の種目――団体組手。日本は、前回は決勝でスペインに惜敗し、また昨年秋の世界大会はベスト8。何とかタイトルがほしいところだ。日本は、馬場真由美(先鋒)、迫祐美(中堅)、米田由公子(大将)で挑んだ。
日本は、1回戦マレーシアに3勝し、幸先のいいスタートを切る。続いて2回戦はユーゴスラビアに2勝で勝利。準決勝は第1回大会優勝のスペインを2勝1敗で降して決勝進出を決めた。
一方のブロックからは、大応援団がバックについているインドネシアが、準決勝でドイツを1勝2引き分けで降し決勝進出。

決勝戦、日本VSインドネシアの戦い。先鋒馬場VSN. ダウドゥは1−1で引き分けとなる。続く中堅戦は迫VSN. クラマートマジャ。迫は、先にポイントを取られてしまうものの、その後慌てずにポイントを重ね3−1で勝利。日本にまず1勝をもたらす。そして大将戦、米田VSM. カセガー。インドネシア応援団がわれんばかりの大合唱で応援する。日本も負けてはいない、場内からは「ニッポン、チャチャチャ」の応援が……。
米田はその声援に答えるように技を決めていく。上段突き、中段突き。最後は上段回し蹴りで一本を取り5−0の圧勝!これで日本の優勝が決まった。「決勝戦で勝って2人に借りが返せた」と米田。この日、米田と親交の深い日大鶴ヶ丘高校の空手道部の生徒が、この大会のために千羽鶴を贈った。大勢の力が日本に優勝を導いたのだろう。

RESULT
★個人組手53kg級
1位・迫 祐美(日本)
2位・藤岡映里(日本)
3位・N. ヤコブス(ドイツ)
H・バンホン(ベトナム)
★個人組手60kg級
1位・C. ゾックス(イタリア)
2位・R. ソデーロ(イタリア)
3位・S. ゴメス(スペイン)
R. ラザレビック(ユーゴスラビア)
★個人組手60kg超級
1位・L. ベバート(オーストラリア)
2位・Z. ソッタニリー(イタリア)
3位・米田由公子(日本)
鍋城泉(日本)
★個人組手オープン
1位・藤田映里(日本)
2位・米田由公子(日本)
3位・R. チョイ(オーストラリア)
G. カサノバ(スペイン)
★団体組手
1位・日本
(迫祐美、馬場真由美、米田由公子)
2位・インドネシア
3位・ドイツ、スペイン
★個人形
1位・若井敦子(日本)
スーパーリンペイ 43.5
2位・若林春日(日本)
チャタンヤラクーザンクー 42.7
3位・R. ソデロ(イタリア)
アーナン 42.1
★団体形
1位・日本(ヘイクー 42.8)
(原千治、雨宮さゆり、若林春日)
2位・イタリア(アーナン 42.4)
3位・インドネシア(バッサイ小 41.5)