IND. KATA 若井敦子 念願の世界チャンピオンに!

「2年間ずっと世界チャンピオンを目指してきたし憧れていた。でも、実際になってみると実感がわかないものですね」
しっかりとした口調でひとつひとつ語る若井敦子。今まで積み重ねたきたものがにじみ出るようだ。世界チャンピオンになる夢を持ち、そのためにナショナルチームに入った。そして今回、初めて日本代表に選ばれたのである。

30名で競われた個人形試合。1回戦、2回戦、決勝戦と3試合行われる。若井は、1回戦・セーパイ、2回戦・クルルンファをともに1位で通過。決勝は、得意のスーパーリンペイで挑み貫禄を見せ大差で優勝をもぎ取った。「この経験を活かし、また世界チャンピオンを目指して頑張りたい」と若井。
前大会も出場している若林春日は2位となった。決勝は、形の女王・横山久美の得意形であったチャタンヤラクーサンクーを見事に演じた。外国選手もレベルアップしているものの、やはり形においては日本が頭ひとつ抜きん出ているだろう。

TEAM KATA 原、雨宮、若林21才トリオ初タイトル
今年度から、新メンバーを組んだ団体形。昨年までチームをまとめていた上農真理が抜け、代わりに個人形のメンバーでもある若林春日が入った。原千治(近畿大3年)、雨宮さゆり(山梨学院大3年)、若林の21歳トリオで挑んだ初の世界大会、息のあった動きで見事に金メダルを獲得した。形名は、ヘイクー。
「高校時代からの同期と一緒に世界一になれてうれしい」と雨宮。初めて団体形に取り組んだ若林は「個人よりも難しい。普段はバラバラに行動しているけれど、やる時はやれる3人」と無事に役目を果たしほっとした様子。原は「これからもこの3人で世界大会に出て最高の形、納得のいく形を打ちたい」。団体形といえば、横山久美、上農真理、渡辺恵子の3人が世界5連覇を成し遂げている。さて、このフレッシュな新チームはどこまで記録が伸ばせるか楽しみだ。
