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を見せておきたいところ。

そんな思いが米田にもあったのか、試合開始早々、足払いで藤岡を綺麗にこかして上段突きを決めた米田が先制の一本,10月のなみはや国体女子組手決勝でも後輩の鍋城泉に負けて優勝を逃している米田は、後輩であろうと常に自分から自分から攻撃を仕掛ける。しかし、後半、藤岡も立て続けに中段突きをきめて3−3として時間終了。勝敗は延長のサドンデスに持ち込まれた。

 

決着は試合開始直後に着いた。「始め!」の合図と同時に猛攻をかけた米田が連突きで技有りを奪ったのだ。これで米田は全日本3連覇を達成させた。

「優勝できるのかもわかりませんでしたし、ベスト4進出が目標でした」という米田。一方、藤岡は「去年は(組手の中で)同じことばかりをやって負けたので今年はいろいろと考えてやった。決勝までいけて嬉しかったですが、これからは中段にもっと入っていけるように練習します」と反省点を述べた。また2位は藤岡、3位は奥田が決めて昨年同様大阪府連盟が上位3位を独占し、なみはや国体に引き続き、喜びに溢れかえる大阪陣だった。

 

男女形

 

話題に溢れた形試合。阿部良樹、若井敦子優勝

プレッシャーはねのけ 阿部良樹(宮城)、6連覇達成!!

 

男子形では84年(オランダ)、86年(オーストラリア)、88年(エジプト)の世界大会3連覇を果たした元世界チャンピオン・佐久本嗣男(実業団)が、実に10年ぶりに現役復活して周囲をあっと言わせた。92年に全日本大会で形競技が復活して以来、5年連続優勝を果たしている阿部良樹(東北地区)の、6連覇を阻む強敵として注目されていたが、その佐久本、なんと1回戦で演じたセーパイの途中で足をマットにひっかけてしまうというとんでもないミスを犯してしまった。元世界チャンピオンとはいえ当然、減点の対象となり予選落ち。「久しぶりなのでつい気負ってしまった」と反省する佐久本。注目度ナンバー1だっただけに周囲の落胆ぶりも大きかった。

さてアクシデントに似た1回戦負けで佐久本が姿を消し、決勝までの1〜2回戦をクリアしたのは

 

 

 

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