座を奪った!
「きつかったです。でもこれで国体優勝の面目が保てました」と一言。惜しくも準優勝となった国分は「全力を出し切ったので、今の時点では悔いはありません。ただもう少し考えてやれば良かったとは思います。もう少し時間がたったら悔しく思うようになるかもしれません」と語る。
優勝した藤井は、新幹線の時間が迫っていたため、閉会式が終わるや道着姿のまま東京駅へ向かった。
女子組手
米田由公子(大阪)意地みせつけ3連覇達成!!
同じ顔ぶれ、ベスト4進出
波乱と意表をついた男子組手と対照的に、女子組手はベスト4進出者が昨年とまったく同じ顔ぶれとなった。準決勝は前年優勝の米田由公子(大阪)と高校生離れした長身を誇る奥田優子(大阪)、また7月の東京レディースカップ無差別級決勝で米田を降して優勝を決めた藤岡映里(大阪)と92年全日本チャンピオンの迫祐美(青森)の間で行われた。
初戦(2回戦)で宿敵・上田奈津子(北海道)を2−1の接戦で降した米田。一方の奥田は準々決勝で米田と日大の同期、福島礼子(茨城)を降しての準決勝進出。この勝負、蹴り技主体で攻める奥田に対して、うまくカウンターを取った米田が決勝進出。
もう一方の準決勝は、準々決勝で子供の頃からのライバル・朴原美智代(京都)を3−2で破った藤岡が、同じく準々決勝でなみはや国体女子組手優勝の鍋城泉(学連)を延長戦の末破って上がってきた迫になし、1−1の膠着状態から残り時間10秒余りのところでたたみかけるような攻撃を見せ、4−2として決勝へ進んだ。これで決勝は昨年とまったく同じ、米田VS藤岡の顔合わせとなった。
米田、延長戦で最後の意地!
このふたり、過去何度となく対戦しており勝敗は五分五分。特に7月の東京泉レディースカップでは後輩に当たる藤岡に苦杯をなめさせられている米田は、なんとしても借りを返して先輩としての意地