祝辞
財団法人全日本剣道運盟会長
大会名誉顧問 武安義光
本日ここに、第32回全日本少年剣道錬成大会及び第22回全日本選抜少年剣道個人錬成大会が、酷暑の中、全国各地から多数の少年剣士話君が参集し、盛大に開催されますことは誠に意義のあることで心よりお喜び申しあげます。
剣道は、我が国の祖先が遺された伝統ある武道であり、その良さが日本のみならず今や世界各国から強い関心をもって愛好者が激増しております。これは剣道界に携わる諸先生方のご努力による賜物と存じます。
少年剣道の発展は、全国道場主の皆様方の長年にわたるご指導とご尽力によるものであります。申すまでもなく剣道の修業には、良き指導者と良き施設が必要であります。
特に少年時代には、厳しい中にも慈愛あふれる教えや躾は、終生忘れることなく身について離れないものであります。この点、道場における指導の意義は極めて大きく、今後共、ご研鑽を積まれ、将来の日本を背負う少年の指導育成に一層のご尽力を切にお願い申しあげる次第であります。
少年剣士の皆さんも、日頃磨かれた力と技を思う存分に発揮され自己のベストを尽くし悔いのない立派な試合をすると共に、相手の良さをも学びとり、心身共に錬磨して自分自身の良き思い出としての一ページを飾ることを期待いたしまして、お祝いの言葉といたします。