祝辞
文部大臣
大会名誉顧問 小杉隆
第二十三回全日本少年剣道錬成大会及び第二十二回全日本選抜少年剣道個人錬成大会が開催されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
全国各地の厳しい予選を勝ち抜き、見事全国大会に出場されました少年剣士の皆さん、誠におめでとうございます。この栄誉は、長い人生の中で大きな励みになるとともに、すばらしい思い出になることでしょう。
少年時代におけるスポーツ、とりわけ剣道は、心身を鍛え人格を高めることに役立つばかりでなく、剣道の稽古を通じて我が国の伝統文化やスポーツへの関心を高める上でも大きな意義を持っております。
文部省といたしましても、先月提言をいただいた保健体育審議会の中間まとめを踏まえ、各地域で、少年達が多様なスポーツにより一層親しめるよう、環境の整備を図るとともに、学校においては武道指導の充実に努めているところであります。
少年剣士の皆さん、どうか日ごろ鍛えた心と技を、あこがれのここ日本武道館で十分に発揮されるとともに、全国の仲間と大いに友情を深めてください。そして、今後さらに剣道を通じて、明るくたくましく成長されることを期待いたします。
終わりに、本大会の開催に当たり御尽力された財団法人全日本剣道道場連盟をはじめ、関係者の皆様方に対して心から敬意を表しますとともに、本大会の御成功とますますの御発展を祈念して祝辞といたします。
